焙煎度をアグトロン値で表示する理由
〇 アグトロン値とは
アグトロン値とは、コーヒー焙煎豆の色を数値で表したものです。
世界中のロースターに広く使用されている値であり、これまで視覚判別だけに頼ってきた焙煎度を、世界標準で客観的に表現できるようになります。
米のSCA(Specialty Coffee Association)では、コーヒーの焙煎を深くするとコーヒー⾖は⾚外線を多く吸収し、反射する⾚外線の量が少なくなることから、この反射量を数値化したものを”アグトロン値”と定義しました。つまり深煎りであるほど、赤外線の吸収量が増え、アグトロン値が小さくなります。
〇 測定の仕方
コーヒーのメイラード反応•カラメル化・炭化度合いに応じた豆の状態を780〜1500nm波⻑の可視光に近い近 ⾚外線を⽤いて測定しています。 これまでの視覚判別だけに頼らない、正確な焙煎度測定機を用いて行います。
〇 焙煎度をアグトロン値で表示する価値
さまざまな要因で、同じ焙煎手順・同じ豆・同じ焙煎度名でも、中身や外見に微妙な違いが生じ、それぞれ同じように淹れた時の味わいにも違いが生まれます。こうした”微妙な差”を、コーヒー焙煎豆の色を数値で表した”アグトロン値”で明瞭に表現できるのです。